「プレハブまで30m飛ばしたいけど、2.0mmで大丈夫かな?」「電圧が下がってエアコンが動かなかったらどうしよう……」
そんな不安を解消するために、現場で即座に使える電圧降下計算ツールを作成しました。数値を入力するだけで、ドロップする電圧(V)を算出します。内線規程の基準と合わせて確認してください。
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電圧降下シミュレーター(単相2線式)
以下の空欄に数値を入力して「計算する」を押してください。 ※内線規程に基づき、公式 e = (35.6 × L × I)/(1000 × A) で算出します。
電圧降下シミュレーター
電圧降下 計算フォーム
電圧降下を無視するとどうなる?現場で起きる3つのトラブル
「多少電圧が下がっても動くでしょ」と安易に細い電線を選んでしまうと、以下のような深刻なトラブルを招くことがあります。
1. 機器の寿命が縮む(特にモーター類)
エアコンやコンプレッサーなどのモーター機器は、電圧が低い状態で動かそうとすると、必要なパワーを出すために過剰な電流を流そうとします。これにより内部コイルが異常発熱し、最悪の場合は焼き付き(故障)の原因になります。
2. 電子機器の誤作動・再起動
パソコンや通信機器、LED照明などは電圧の変動に敏感です。電圧降下が激しいと、**「急に電源が落ちる」「照明がチラつく(フリッカー現象)」**といった不具合が発生し、現場のクレームに直結します。
3. 電気代のムダ(電力ロス)
電圧が降下しているということは、その分が**「電線そのものが熱を持って電気を捨てている」**ということです。長い目で見れば、細い電線で無理をさせるよりも、太い電線でロスなく送電する方がランニングコストは安くなります。
電圧降下の「許容範囲」はどれくらい?
計算結果が出ても、それが「大丈夫な数字なのか」が重要です。内線規程では以下のように定められています。
- 原則:2%以内(100Vなら2V、200Vなら4Vまで)
- 受電点から末端まで:4%以内(100Vなら4V、200Vなら8Vまで)
もし計算結果がこれを超える場合は、電線のサイズ(太さ)をワンランク上げる必要があります。
電圧降下対策におすすめのアイテム
計算で「ドロップしすぎ」と出たら、以下の準備をしましょう。
- ワンランク太い電線(CV 5.5mm² / CV 8mm²など) 距離がある場合は、2.0mmから2.6mm(5.5sq相当)に変えるだけで、電圧降下を大幅に抑えられます。 [フジクラ CV 5.5sq 3芯 切り売り][フジクラ CV 8sq 4芯 切り売り]
- HIOKI (日置電機) デジタルマルチメータ DT4256 計算値だけでなく、実際に「負荷がかかった状態」で何Vまで落ちるかを確認するのがプロの仕事。このテスターなら正確に測れます。 [HIOKI (日置電機) デジタルマルチメータ DT4256]
まとめ:正確な計算が「手戻り」を防ぐ
電気工事の現場において、後から「電圧が足りなくて動かない」と判明した時の手戻りほど恐ろしいものはありません。
- 1.6mmよりも2.0mm、2.0mmよりも2.6mm(または5.5sq)。
- 距離が30mを超える場合は、必ず一度シミュレーターで確認する。
- 不安な時は「ワンランク上の太さ」を選択するのがプロの判断。
今回紹介した計算ツールをブックマークして、材料発注前の最終チェックにぜひ活用してください!
今回の計算で使用した公式
自分で計算したい時や、試験勉強のために以下の公式をメモしておきましょう。

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