【許容電流の真実】なぜ電線に電気を流しすぎると危ないのか?熱と絶縁被覆の意外な関係

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『1.6mmの電線には、最大で何アンペアまで流していいんだっけ?』 試験のために覚えた『1.6mm→19A(※3本以下)』という数字。でも、なぜそれ以上流すとダメなのか、その理由を正しく説明できますか?

この理由は、理科で習った『ジュールの法則』にあります。ここを理解すると、現場での配線ミスがどれほど恐ろしいか、肌感覚で分かるようになります。

理論編:電線は「熱」で死ぬ

電線に電流 I が流れると、抵抗 R によって熱が発生します。これをジュール熱 Q と言います。

Q = I^2 × R × t

※ t は時間。

電流が2倍になれば、発生する熱は4倍になります。電線そのものは銅なので熱に強いですが、問題はその周りを覆っている**『絶縁被覆(ビニール)』**です。この被覆が耐えられる温度(一般的に60℃)を超えると、ビニールは溶け、電線同士が接触してショートし、火災に繋がります。

現場編:カタログ値だけを信じるな

『1.6mmは27AまでOK(単線1本の場合)』と覚えているかもしれませんが、現場ではその通りにいかないのが常識です。

  • 電線管(配管)への収容: 複数の電線を管に押し込むと、熱がこもりやすくなります。そのため、『電流減少係数』をかけて、流せる電流を低く抑える必要があります。
  • 断熱材の中: 住宅の壁の中など、断熱材に囲まれた場所ではさらに熱が逃げにくくなります。

『理論上の限界』と『現場の環境』の差を考えるのが、プロの判断です。』

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